「血縁」 長岡弘樹著

2018/ 03/ 11
                 

ketsuen_1801.jpg


家族を題材にしたイヤミス系の短編、人生の機微を描く七編が収録されています。

いくつかの短編には健常者ではない人物が登場します。
事故で目が見えなくなった人、両足を喪失した人などだ。また介護の問題、冤罪で死刑が執行されそうな人物といった社会的な問題も提起している。

それぞれが暗い物語だが、ラストに救われる仕掛けが施されていて、読後はほっとできる。

文章は平易だ。計算されつくされたかのような人物描写で造形がきっちりしているので、人物が頭に入り読み進められる。

収録された多くの短編は小さな出来事にこだわりすぎだろうと思わせるが、そこが著者の真骨頂なのだ。読者が著者の領域に引きずり込まれたことなのだろう。

長岡弘樹の2作の読書記録、
「教場」は:
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-entry-3344.html:


「傍聞き」は:
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-entry-2470.html












関連記事
スポンサーサイト
                 

コメント