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辺利 未来

辺利 未来


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2000年の年が明けてからの10年間は世の中がひっくり返ってしまうかのようでした。この間に、逮捕されたのは2002年に鈴木宗男氏、佐藤優氏、2006年になると本書の著者、村上世彰や堀江貴文氏などです。この人たちは有罪となりましたが、無罪となったのは郵便不正事件で逮捕された村木厚子氏でした。

村上ファンド事件は連日TVで「ハゲタカ」「金儲け」というネガティブなレッテルを張られました。「お金儲けは悪いことですか?」この映像はいまだに目に焼きついています。

判官びいきもあり、手にしました。危惧したのは、本書はキワモノの弁解本で、著者の弁舌にだまされ、いつの間にか著者の肩を持っているのではないか、と。

本書は生い立ちから、就職した通産省での16年間の仕事にさらりと触れ、退官後の村上ファンド設立以後の活動を分かりやすく記しています。著者は頭脳明晰な方だとすぐに思い至ります。自慢せずに、段違いの能力があると読者に感じさせるのですから。

まず上場の意味について触れ、コーポレート・ガバナンスの重要性を書いた後、実際にファンドを設立して、東京スタイルでのプロキシーファイト、逮捕のきっかけとなったニッポン放送とフジテレビへの投資についてページを割きます。

このほか、阪神鉄道再編計画、西武鉄道改革、阪神タイガース上場計画。IT企業については光通信、USEN、サイバーエージョント、GMO、楽天……。この中で暑く語るのはコーポレート・ガバナンスの浸透です。

著者を舞台から引きずり下ろして10年。社会は彼の理想とした方向に動いています。著者にとってはその動きはあまりにも遅いと歯軋りしているようです。日本人は変化を好まないですからね。

多くの分野で著者を活用してもいいのではないでしょうか。

リーダーシップについて考えるのなら「リ・クアンユー回顧録」が秀逸:
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-entry-4367.html


満洲国政府機関跡(中国、長春)を訪問した日記は:
http://ikokuno.web.fc2.com/h1009_choshun_manshu_honbun.html



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