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辺利 未来

辺利 未来


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著者は「震える牛」「ガラパゴス」などで日本社会の矛盾や闇を抉り出してきました。

「ガラパゴス」の読書日記は:
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-entry-4092.html


「震える牛」の読書日記は:
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-entry-3013.html


本策は政治と金融機関、マスコミとのもたれ合いに翻弄される国民の悲しみを描きます。

題名の「トップリーグ」とはラグビーのリーグ戦ではありません。
総理大臣や官房長官、与党幹部に食い込んだごく一部の記者を指すそうです。それがなぜトップリーグという名称になるのかは説明されていませんが。

大手新聞記者の松岡直樹とこれまたスクープを連発する大手週刊誌記者の酒井祐治を軸に展開します。

入社15年目の経済部の敏腕記者、松岡は、イレギュラーな形で政治部へ異動します。官房長官直々の指名で長官と二人だけの懇談を持てるようになります。トップリーグ入りしたのです。松岡は特ダネを記事にしますが、上司も、本人も長官の懐に食い込んだ高揚感に浸ります。

長官に自分の力で食い込んで行ったのではなく、長官から誘われて入ったトップリーグには罠が待ち受けているのではないか? あるいは政府の広告塔として使われのではないかとの危機感を持ったまま読みすすめることになりました。

もう一方の週刊誌記者の酒井は五輪関連施設建設地で一億五千万円もの金が入った金庫が発見されたとのニュースから、昭和史に残る疑獄事件と繋がっているのではないかとの疑念を持ちます。現在の官房長官は当時、ある有力議員の汚れ役をやっていて、未解決の右翼ルートと現在も繋がっているとの証拠を拾ってゆくのです。

新聞記者
のボンボンさ、週刊誌記者の徒手空拳での取材振りを対比させながら、政界の闇を暴いてゆきます。本書に登場する人物はそのまま現在の首相や、官房長官などに容易に想像することが可能な書き方になっています。

政治や社会の闇がこれでもかと登場し、暗澹たる気持ちにさせられる小説です。

海外旅行記は、HP「海外を旅してみたら、こうだった!」にアップしています。
http://ikokuno.web.fc2.com/














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