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辺利 未来

辺利 未来


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連合赤軍事件は昭和46年(1971年)に起こった。
この事件に連座した女性の再生を描いた小説です。

西田啓子は連合赤軍から脱走したが、逮捕され、死体遺棄などの罪で5年ほど服役した過去を持つ女性です。2011年3月の今、年金と貯金を取り崩しながら、東京都内でジムに行ったり、図書館で過ごす日々をおくっています。

平成23年(2011年)2月に永田洋子が獄中で病死。3月には東日本大震災で暗い日常を過ごしていると、連合赤軍の一員として山岳アジトでの出来事が蘇ってくるのだ。

公共施設の自転車置場の管理人を連合赤軍の一員ではなかったかと怯え、ジムでのおしゃべりから自分の素性がみんなに知られているのではないかと疑心暗鬼になり、次第にジムからも遠ざかってゆくのです。

小説は西田啓子が心の中で孤独を増してゆく姿と、女性の同志たちに会ってみたいと思うようになる過程が淡々と描かれてゆく。

主人公の女性がかっての同志に会って、気づくのは、事件当時、自分自身が取った行動の記憶と元メンバーが見ていた啓子の行動が異なっていて、双方、相容れがたい状況になっていることだった。

事件により肉親にも捨てられ、地域社会から逃げ、当時の主人公の行動により、元メンバーからも受け入れを拒絶される。この女性の深い孤独感に涙を流さずにはいられない。絶望の中から、ラストに思いもかけない仕掛けが用意されている。

最後まで一気に読んできて、暗い自分の表情が一気に明るくなるのが見えるようだ。

桐野夏生の読書日記(5回アップ)は:
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-category-129.html


海外旅行記は、HP「海外を旅してみたら、こうだった!」にアップしています。
http://ikokuno.web.fc2.com/











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