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辺利 未来

辺利 未来


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パスカルは「目の前に絶壁があったとしても、わたしたちは、それが見えないようにするために、なにかしらの障壁を前方に設け、しかるのちに、安心してその絶壁のほうへ突っ走っていくのである」と言ったとフランス文学者の鹿島茂氏は書いています。

こういうことなのでしょうか。
たとえば、甘いシュークリームを食べ続けていれば、ワタシの貧弱な内蔵はその負荷に耐え切れなくなり、糖尿病という病になる。当然の帰結は分かっているはずなのに、代わりに誰かが糖尿病になってくれるという陳腐な理屈をこねくり回し、安心してシュークリームを貪り食うのです。

こうしてワタシはパスカルの言う目の前の絶壁なんかぺろりと舌を出して、今日もスイーツを楽しみ、生きている意味を確認するのです。

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アンヴデット」のシュークリームは1個、たったの270円でした。
「暑いのに、駅から歩いてきたのですか?」
おかみさんが労ってくれましたが、おまけをつけてくれたわけではありません。
「埼玉県から来ました」
わざわざ来たという感じをだしたのですが、やはりおまけはありません。この障壁は高い!

お店の前にベンチがありました。かんかん照りですが、おもむろにシュークリームを置き、見とれました。皮のカリカリ感も涎が落ちるのをそそります。

生クリームの下にカスタードクリームが現れ、悶絶するほどの優しさです。濃厚というよりも爽やかでクリームが飛び跳ねているのです。

ああ、パスカルが言った「人間は小さなことに対しては敏感であるが、大きなことに対してはひどく鈍感なものである。これこそは、人間の奇妙な倒錯のしるしである」との言葉をかみ締めました。

糖尿病なんてどうでもいいのです。小さなことだ! 今食べているシュークリームがおいしければ……。


これまでのスイーツ食べ歩きは(203回アップ):
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-category-154.html


海外旅行記は、HP「海外を旅してみたら、こうだった!」にアップしています。
http://ikokuno.web.fc2.com/




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