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辺利 未来

辺利 未来


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「刑事、ヴァランダー」もの第2作。
シリーズ世界の多くの人々に読まれている。1作目は「殺人者の顔」の読書日記は:
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-entry-3548.html


リガの犬たち」はヴァランダーが勤務するスウェーデン南部の都市イースタッドとバルト海を挟んでスウェーデンの対岸、ラトヴィアを舞台にしている。

時は1991年2月。
すでに東ドイツは崩壊し、ドイツとなっていた。ラトヴィアは1990年に独立を宣言したが、政治はソ連の影響下にある。そのソ連共産党も同じ年の12月に解体される。

その年の年2月12日。
ヴァランダーの勤務するイースタッド署近くの海岸に東欧出身者らしい2つの死体を乗せた救命ボートが漂着する。外務省を通じて関係国に照会すると、ラトビアが反応。リガから捜査官が派遣されてきた。

リガ警察のリエパ少佐の調査で、遺体はラトヴィアのマフィアであることが判明。遺体はラトヴィアに返還され、犯罪捜査はラトヴィアで行われることとなった。

ヴァランダーの仕事は一件落着と思われたが、帰国したラトヴィアのリエパ少佐は殺害され、調査報告書が不明となっているとの連絡を受ける。ラトビア警察からの要請でヴァランダーはラトビアへ捜査に赴くのだった。

正式な捜査官としてラトヴィア訪問。そこで自由を求めるリエパ少佐の妻やその仲間たちと知り合い、リエパ少佐の不審な死に疑問を持つのだった。

だが、ヴァランダーに帰国命令がだされ、事件は解明されないまま葬られようとする。諦め切れないヴァランダーはリガの闇と対決するために、反体制側組織に導かれてラトヴィア入りする。

リガに命をかけて入るまでの心理、リガの陰影ある風景がすべてヴァランダーの口を通して語られる。したがって、追跡者側の視点では描写されないのだが、見事にヴァランダーの口を通して、追跡者の迫力が描き出される。

ソ連にゴルバチョフが登場してから、東欧諸国の政治体制は瓦解してゆくのだが、その歴史を思い浮かべながらリガの街を駆け巡るヴァランダーの姿を想像した読書だった。

機会があれば、華やかな通りよりも、表紙のようなリガの路地を歩いてみたい。そんな気持ちになった。

スウェーデンへの旅行記は:
http://ikokuno.web.fc2.com/h1307_007stockho_city.html








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