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浮世絵と歩く、小林清親②「新橋ステンシヨン」、響きのよいカタカナ


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小林清親“光線画”に描かれた郷愁の東京 吉田洋子 平凡社

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新橋ステンシヨン写真

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復元された新橋ステンシヨン


清親がこの「新橋ステンシヨン」を描いたのは明治14年でした。
駅舎から漏れる明かりが地面を輝かせ、人々を浮き上がらせる。
清親の傑作です!

ステンシヨン! いい響きです。
最近のカタカナ語もこのような響きのよい音を使ってほしい。わが国の総理が国連総会で演説したように格調高く。曰く、
「国際経済システムが、ルールに基づき、オープンな……。私は自らにドライブをかけ、さらに遠方を目指します。WTOへのコミットメントはもちろん……これこそウィン・ウィン。そんな関係を……」

北朝鮮だって負けてはいない。カタカナを使って言い募ります。
「わが国家の尊厳あるイメージをダウンさせようと愚かにのさばる者に対しては……」。日本のことを言っています。

世界のトップがそうなら日本の床屋だって負けてはいない。
彼らを職人なんて呼ぶと気を悪くされる時代です。床屋の従業員はスタッフだし、ヘア・スタイリストだし、ヘア・メイクアップ・アーテストだ。そのうえ、客の刈り方を記した紙は「カルテ」。アルバイトはインターン。

床屋は職人ではなく芸術家なのだ。ゴッホだって芸術家。そういった芸術家に髪を整えてもらって、たかだか5千円しか払わないあなた。恥ずかしいと思わないのか。でも、これまで一回も凡人たるワタシの納得ゆくように髪を整えてくれない。相手がアーティストだから、ワタシは芸術的な刈り方を理解できないのかな。

スタッフとアーティストはカニとカに玉くらい違うと思うのだが……。床屋はカニということ?

佐藤優氏は井上ひさし氏の「日本語教室」の分を次のように引用して日本語を正確に使おうと主張します。(週刊東洋経済 2018.7.28)「田舎からおばあさんが上京してきて、目黒駅の近辺のマンションに住んでいる息子に会おうとする。息子が、おばあちゃん、ヒルトップガーデンメグロの前に来てよ、と言っても絶対分からない」と。

「浮世絵と歩く」をアップした日記は:
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-category-168.html



海外の鉄道を乗車した旅行記は:
http://ikokuno.web.fc2.com/thema_tetsudo.html


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辺利 未来

Author:辺利 未来
海外旅行(路地裏、秘境チックなところ)、読書、レストラン探訪を中心に記事をアップしています。

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