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「石つぶて 警視庁二課刑事の残したもの」清武英利著


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「しゃべったら殺されます」
のちに「外務省機密費流用事件」としてマスコミが大々的に報じることとなる事件。任意での取り調べ中、警視庁で捜査二課の刑事に対して、男はこう言ったという。

この事件は2001年に発覚した。刑事は男が官邸から受け取った機密費を私的に使い込んだと見ていたが、外務省や官邸のエリート役人を巻き込んだ一大事件に発展してゆくと思われた。

本書はこの捜査を担当した警視庁捜査二課の刑事たちがいかにホシを追い詰めていったかを描いたノンフィクションだ。その刑事たちは高卒たたき上げの刑事たちだ。

外務省の男は総理大臣の外遊の際に、領収書を偽造し、実費との差額を自分の講座に入れるという方法で5億円近い金を詐取したとされている。だが、領収書を偽造して得たカネは10億円。その差額はどこに消えたのか。

結局、このノンキャリアの男ひとりの詐欺事件として事件はケリがついたかにみえる。この男だけに罪を被せるという流れには、霞ヶ関の官僚の根強い影響があったことをうかがわせる。

この事件に関して、ミスター外務省と言われた斉藤邦彦の名前も挙がっている。
また、現日銀総裁の黒田東彦(大蔵省国際金融局長)は参考人調書を二度取られている。このほか調書や上申書を提出したて官僚の名前が書かれている。

結局、捜査二課のデカが「絶対にある」と睨んでいた外務省幹部へのカネの流れを立件できなかった。その後、この事件を発掘した2人の刑事は左遷されたという。

つまりノンキャリアが官邸や省庁に楯突いたら、唯ではすまないということか。

世間を感嘆させたへつらい名人の山口敬之氏の著作「総理」は:
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-entry-4196.html



シンガポール建国の父、リー・クワンユーの自宅を見に行った旅行記は:
http://ikokuno.web.fc2.com/h1608_11_sin_li.html






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辺利 未来

Author:辺利 未来
海外旅行(路地裏、秘境チックなところ)、読書、レストラン探訪を中心に記事をアップしています。

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