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辺利 未来

辺利 未来


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特捜部Q。
コペンハーゲン警察の未解決事件の再捜査をしている部署です。
解決できなかった事件を「まだ捜査してますよ」と世間向けに形だけ設置した部署なので、トップはポンコツ警部補のカール・マーク。その下に、シリア人のアサド、気分屋で感情的な女性のローセ・クヌスン。ダメ署員のゴードン・T・タイラーで構成されています。おまけに、彼らの部屋は島流し同様の地下に置かれています。

特捜部Qは12年前に起こった女性教師殺人事件を扱うよう命じられます。
カール・マークは最近発生した失業中の若い女性を狙った連続轢き逃げ事件との関連を疑い、特捜部Qは新旧2事案捜査を勝手に進めてゆきます。

併せて、精神が病んでしまったローセの心の闇と社会保障制度の欠陥が平行して描かれます。新旧二つの事件と社会保障制度を巧みに利用して利益を得る人たちの背景が複雑に絡み合ってゆきます。

特に、副人物として登場するソーシャルワーカーのアネ=リーネ・スヴェンスンの社会保障費を食い物にする人たちへの憤りが見事に描かれています。この女性を物語りに加えたことで、物語が一気に深まりました。

結末に向って、精神を病んだローセの気持ちが胸に迫り涙が頬を伝わって落ちました。単なる警察小説ではなく、人生を語りつくした小説を読んだ満足感を得られたのです。これも読書の醍醐味ですね。

600ページ近くの長編ですが、食事をしながらも読み続けるほど夢中になってしまいました。

特捜部Qのこれまでの6作の読書日記は:
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-category-163.html


コペンハーゲンの移民タウンへの旅行記はここです。
http://ikokuno.web.fc2.com/h1307_009kobenha_can.html








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