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辺利 未来

辺利 未来


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著者は社会問題を取り上げて、小説にしています。

「震える牛」で食の安全を問い、
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-entry-3013.html


「ガラパゴス」で非正規の闇を、
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-entry-4092.html


「トップリーグ」で政治家とマスコミの記者のもたれあいを、
http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-entry-4726.html


本作は、
バブル崩壊の裏でカタカナ証券会社は日本の富を強奪したのではないか? 
バブルで痛手を受けた日本企業はカタカナ証券に実は加担していたのではないか? 

このようなテーマを取り上げています。

小説に既視感があるのは、オリンパスの海外M&A,東芝のウエスチングハウス買収,日本郵政のトール・ホールディングス買収で、日本企業が利益を外資に吸い上げられてきた経緯があるからです。

小説では、大手電機会社の1500億円にのぼる粉飾決算が明らかになります。警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係トップ、小堀秀明はキャリア。粉飾の内偵を始めると、古賀という叩き上げの人物が浮かび上がってくる。

古賀は九州出身で、高校卒業後、証券会社に就職し、場たちから経済界の裏側を歩いてきた男。捜査側のキャリアと、証券会社の叩き上げ職員という二人のこの男を通して、証券会社がゴミと呼ぶ個人投資家から利益を吸い上げ、巨大企業などには厚遇する姿を描きます。

つまり、一部顧客には損失補てんまで実行、企業の利益を出すために損失の飛ばしを伝授し、個人投資家は食い物にする。

頭角を発揮した古賀は金融コンサルタントとして独立し、企業と証券会社の裏側を繋ぐ役目を担います。こうして、古賀は大企業の社長、あるいは将来性のある政治家とも入魂の仲になってゆきます。

追うキャリアの小堀、受ける叩き上げの古賀という流れと、古賀の生い立ちを絡ませ、人物の陰影を膨らませてゆくので、登場人物に感情移入しやすく、読みやすい小説になっています。

また、投資の世界をじっくり書き込んでいます。素人が近づくと、丸裸にされそうな社会ですね。

海外旅行記は、HP「海外を旅してみたら、こうだった!」にアップしています。
http://ikokuno.web.fc2.com/






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